平等と公平の違い

今回の記事では平等と公平の違いと社会がどうあるべきかについて私の見解を述べていきます。

平等とは

まず平等について考えます。

平等とは漢字のごとく、すべてが一律同じということになります。

簡潔に言うと、平等であるべきものとは「人として当たり前であるべきもの」ではないかと私は考えます。

〇等しく生きる権利

〇等しく学ぶ権利

などがこれに当たります。

公平とは

公平とはそれぞれの選んだ生き方について、その価値にみあった対価がかえってくる社会システムのあるべき姿だと考えます。

例えば、「等しく学ぶ権利」がそれぞれに与えられたとして「より多くを学んだもの」と「学ばないもの」とに与えられる対価が平等ではだれも学ぶことをしなくなってしまいます。

だから、それぞれの「学び方」に対して、それ相応の対価が人生の中のどこかで返ってくるような社会構造になっています。

私はこれが公平ということだと思っています。

平等が抱える問題

社会において、平等という言葉がかかえる問題は沢山あります。

①いじめ

まず一つ目が「いじめ」です。

私は以前から、今の義務教育が万能ではないと思っています。

なぜならば、学校は「等しく学ぶ権利」のためにありますが、公平という概念が少し欠けていて、学び方に対しても、人の思考に対しても「平等」を適用しようとするからです。

正規分布の中心大多数を平均とし、すべてにおいて平等になるような教育をする箱が義務教育学校なのだと感じています。

人という生物は、その本能において、平等な立場で一カ所に集められたとき、その中に異端を探し、それを敵として一致団結しようとする性があるそうです。

平等であろうとすればするほど差別をもとめる人の性。

これが「いじめ」のメカニズムではないかと私は考えています。

「いじめ」は学校だけではなく、社会のさまざまな組織において起こりうる問題ですが、前述したようなことを参考によく見てみると、「いじめ」が起きている現場は「平等」という考え方に支配された組織なのではないでしょうか。

②軽犯罪意識

そして二つ目が軽犯罪意識です。

私の地元には車を運転していて「止まれの停止線」で一時停止しない人が沢山います。

本当に沢山います。

立派な交通ルール違反で、警察の方が見ていたら違反切符をいただくことになる行為です。

それでも沢山います。

警察が見ていなければ捕まらない。

みんながやっているし、(そんなに急いでいないけど)早く進みたいから止まらない。

平等と公平の違いが分からず、平等を履き違えて育った人たちがたどる末路がこれだと私は思っています。

赤信号みんなで渡れば怖くない(みんな平等だから、みんなで違反しようね。守るやつは馬鹿だ。)。

見張りがいないルールであれば破っても大丈夫、という軽犯罪意識は平等な箱の中で生まれて育っていくような気がします。

③生存意欲の低下

最後に三つ目の問題が生存意欲の低下です。

平等と公平の大きな違いは、自然界に存在する概念かどうかということだと私は考えています。

実は公平という概念は自然界に存在します。

狩りをするもの、餌をもとめ危険に飛び込むものには食が与えられ、そうできないものには与えられない。

生存競争を勝ち取り、強いものが種を存続させていく。

これに対し、平等という概念は自然界に存在しません。

平等は人という種族が平和な社会を創ろうとして生んだ概念です。

しかし、平等という概念だけの社会システムが優れているとはいえません。

例えば、頑張っても頑張らなくても等しく同じ生活ができるようになったら、人はどうなるでしょうか?

ごく少数の例外はいたとしても、大半の人は何もしなくなるでしょう。

平等はこのように「人として生きることを頑張る」という生存意欲を低下させてしまいます。

この現象の延長線上に、人が社会と自然との調和を放棄し地球を壊していく、という未来が待っているのではないかと考えるとゾッとします。

まとめ

私がこの記事で言いたかったのは、平等が悪いということではなく、平等であるべきこと、公平であるべきことを今一度考えてみてほしいということでした。

平等は平和な社会を創造するために必要な概念ですが、諸刃の剣であり、利己的な考えの人間に不当に主張され、間違った使われ方をします。

いじめ、差別、氾濫する軽犯罪意識、生存意欲の低下、これらを生み出し、社会に闇を落としていきます。

目まぐるしく変わっていく時代の中で、平等という概念だけでは抑えることのできないこれらの社会問題に対し、公平な目で捉えることができる「人の心の力」が必要となっているように思います。

平等も、公平も、その概念を正しくとらえた人の心と努力によって、未来の社会も環境もより良いものに変わっていく可能性がまだ残されていると私は考えます。

「自分が生きている間だけ良ければいい」と利己的にならず、自分たちの子孫だけでなく人という種族がより良い未来を築いていけるように、今できることに命を懸けて頑張れる人生を送りたいと思います。

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