配車指南書7

 

 

配車指南書7「物流情報リテラシー」

この配車指南書シリーズは世で働く取扱業の配車マンたちへ送るメッセージです。

新人配車マン、自信を無くしている配車マン、など行き詰った配車係の悩みが少しでも解決できればと思い綴ります。

20年の配車人生の中で経験した失敗と、そこから学んだことを伝えることで、少しでも前向きになって働けるようになってくれたら幸いです。

 

 

一般的な情報リテラシー

久しぶりに配車指南書の投稿です。

今回のこの配車指南書7は、ある意味配車指南書なんて記事を書き始めた目的になるのかもしれないテーマを扱います。

昨今、このリテラシーという言葉をよく聞くようになりました。

メディアリテラシーやITリテラシーなど、皆さんも一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。

リテラシーとは本来英語で「読み書き」を意味するような言葉であったそうです。

前に来る言葉(メディア、ITなど)に関する知識や知見を活用する能力を和製英語としてこのように表現するようです。

そして今回のテーマは物流情報リテラシー。

少し固い話になりますが、お付き合いいただけると幸いです。

物流情報リテラシーの前に情報リテラシーについて考えます。

情報に関する知識や知見を活用する能力?

ちょっと分かりづらいです。

でも、こんな風に言うとどうでしょう。

情報を読み解き、活用する能力。

インターネットの登場からスマートフォンで手のひらの上で世界中から情報を手に入れられる世の中になった昨今では、情報リテラシーなんてあって当然な能力なように感じます。

しかし、案外そんなことはないようです。

いつかの記事で情報編纂能力が必要になると書きましたが、情報リテラシーとはまさにそのような力だと思われます。

「誰でも簡単に世界中から情報を手に入れられるようになった現代だからこそ、集めた情報を取捨選択し自分にとって必要な情報を活用していく能力が必要になる。それこそが情報リテラシーだ」と簡単に言うとこういうことです。

では今の日本の大多数の人々の情報リテラシーはいかがなもんでしょうか。

最近のコロナウイルスに関する情報一つとってみても、到底情報リテラシーがあるとは言い難い状況が起きています。

誰かが何かが無くなると発信すれば皆がこぞって買い占めに走るような現象がそうです。

よく専門家、評論家、情報強者きどりの人が日本人は「情報リテラシーが低い」と言っているのを聞きます。

「取捨選択した情報の使い方が間違っている」「取捨選択の仕方が間違っている」このような理由を挙げての批判が多いように感じます。

そして、解決、改善の方法に関してはなにも論じてはいません。

確かに日本人の情報リテラシーは低いのかもしれませんが、どうしてそうなのか、どうすれば情報リテラシーが高くなるのか、の根本に目を向けるべきなのではないかと私は思います。

では、いつものように無責任ですが私の持論を述べていこうと思います。

 

 

正解が必要な教育

日本の学校教育は何でも正解を求めます。

答えのある学問については仕方がないにしても、共同生活、学級活動など学校という閉鎖空間にいる間中、すべてのものに正解を求めます。

生徒同士のいざこざにも必ず行いに善悪の区別をつけ正解を出すように教育が行われます。

今でこそいじめなどの問題があるせいで、責任逃れのための「みんなちがってみんないい」的な教育をしていますが、根本は変わりません。

白か黒かではっきりと正解、不正解を決めます。

私はこれが情報リテラシーの低下を招いていると思います。

正解、不正解で物事を判断することに染められ教育された人は情報においても「正しい情報」を求めます。

しかし、情報には正解がありません。

情報には発信した人間の主観が入りますし、全くそのようなものが入っていない純度の高い情報なんてこの世には存在しないと私は思っています。

なのに、正解を出すことが良いと教育された人間は「正しい情報」「純度の高い情報」の存在を信じてそれを探します。

「国が言っているから正しい」

「あの専門家は本物だからこの情報は正しい」

「SNSの情報はうさんくさい」

などの考え方がそうです。

では一体どうすれば情報リテラシーは高まるのでしょうか?

それはつまるところ個々の取捨選択にかかってくるのです。

自分自身で判断の基準をつくり、自分の頭で考えて必要な情報が何なのかを読み解く努力をすることです。

仮に集めた情報で失敗することがあっても良いのです。

失敗すれば次の情報の取捨選択のときの判断基準が増えます。

そうやって情報リテラシーは高まっていくのです。

もう一度言います。

大切なのは自分の頭で考え判断することです。

 

 

物流に関する情報リテラシー

長々と小難しいことを述べました。

配車指南書らしく、この情報リテラシーを物流情報リテラシーに変えて考えていきましょうか。

物流業界も私が配車を始めた20年前からずいぶんと変わりました。

駆け出しのころナンバーディスプレイのない電話の前で配車していましたが、今ではどこから電話がかかってきたか分かる電話の前にいて、パソコンの画面を見ながら電話を取っています。

求荷求車なんて言葉ができて、情報サイトで荷物の情報のやり取りが簡単にされ、鳥取にいながら日本中の運送会社と簡単に取引ができる環境になりました。

でも簡単に情報が手に入るようになったからこそ、大きな情報のうねりに左右され、あたかも正しい情報があるかのように見えるようになりました。

誰かが「車が少ない」と騒ぎ始めたらあっという間に車の情報が減るように、なんだかおかしな現象が起きるようになったように思います。

情報リテラシーの低い人間ばかりだと、簡単に手に入るようになった情報のせいで、簡単に扇動されてしまいます。

だから、前項でも述べたように自分の頭で考え判断することが大切になります。

誰かの頭で考えられた情報に頼るのは非常に楽です。

判断の基準を他人に任せて、その基準に合致するものを正解としていけば良いからです。

それは答え合わせの照合作業と何も変わりません。

そして誰でもできる仕事です。

もちろんAIでもできる仕事ということになります。

しかし、今はまだ人間が行う必要があると思っています。

自分の頭で考え、情報を取捨選択し、判断を繰り返し売上を重ねていく仕事だからです。

失敗も成功も次の取捨選択の新たな基準となり蓄積されていきます。

このように述べる人間がいるからと言って、自分はまだまだだと思わないでください、若者たち。

ベテランでも惰性で仕事をしてきた人間は物流情報リテラシーが低いかもしれないし、経験年数が浅くても自分の頭をフル回転させて判断している人間は情報リテラシーが高いです。

最後に簡単に言います。

楽をしてはいけません。

人の頭に考えてもらってはいけません。

自分の頭で考えてください。

正解は出す必要はありません。

自分にとって必要だと思う情報を選び、それを活用して行動してください。

結果は成功でも失敗でもどちらでも良いです。

必ず成長することができます。

 

 

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