配車指南書5

 

 

配車指南書5「売上は配車の力の証明ではない」

この配車指南書シリーズは世で働く取扱業の配車マンたちへ送るメッセージです。

新人配車マン、自信を無くしている配車マン、など行き詰った配車係の悩みが少しでも解決できればと思い綴ります。

20年の配車人生の中で経験した失敗と、そこから学んだことを伝えることで、少しでも前向きになって働けるようになってくれたら幸いです。

 

配車をするのに必要な能力

前回、指南書4でも少し触れましたが、配車係の実力は会社の名前+個人の力です。これは間違いありません。だから営業マン一人がいなくなってかたむく会社はほとんどないでしょう。逆に営業マン一人の影響でかたむく会社はよほど経営をしていない会社だということになります。この経営については配車とは関係がございませんので、またの機会、別の記事で話します。

しかし、何千万も売上て十数%の粗利を出していた配車係がいなくなったら会社として大ダメージでしょう、と思う配車係の方も未だ沢山います。顧客の情報や信頼関係も持って逃げられる、もって次へ行くことができるのだから配車係次第で会社の業績はずいぶん左右される気がします。

このような考えをもっている配車係はきっと後を絶ちませんし、そのような考えの者を減らすのがこの配車指南書の目的でもありません。ただ、配車という仕事をツールにして何かを成すのは簡単ではないということを知って頂ければと思います。

まず実際に配車するのに必要な能力を考えてみましょう。この必要な能力について、私が以前いた会社のトップがこのように言いました。

指を口の付け根から口先まで移動させながら「ここからここ」、電話をもつ格好をした左腕の肘から手までを指さして「ここからここ」。そして最後に頭を指さして「ここ」。

自らが運送取扱業の会社経営者になった今だから分かりますが、それがすべてです。

日本人というのは非常に網羅主義で、仕事をするのに必要な能力だの資格だの知識だのうんちくを垂れる人間が非常に多い。わかりやすくいうと、すべてを知っていないと(網羅しないと)仕事はできないと思いこんでいます。だから何かの資格をもっているだけの実行力のない人間にいともたやすく騙されます。

配車も同じです。運送取扱業の配車係にも必要とされる知識はあまりありません。知識や資格で武装している暇があるなら、とにかく手と口と頭をつかって行動(電話)し続け、経験を重ねて試行錯誤している方がよっぽど配車能力が向上します。

結局この話でも重要となるのは「行動する」ということなのです。

 

 

売上というたかが数字に囚われない

よく現場人間が言っています。

「俺たちが頑張っているから会社は成り立ってんだ」

違います。

「俺の売上がないとこの会社は終わりだ」

違います。

従業員がいるから会社が成り立つ、会社があるから従業員は働ける。ニワトリが先か卵が先かのようにこのような話をする人がいますが、まったく的外れです。

会社は資本主義社会において株主のものです。事業を行いたいと願う者(経営者)に株主が資本金をだして会社ができます。これでお分かりでしょうが、会社は従業員のものでも、経営者のものでもありません。株主のものです。だから経営者としては、売上が配車係の能力値だと思わないでほしいものです。

そもそも運送取扱業のマッチングするという仕組みがあるからこそ、配車係として働けているわけで、会社の名前(信用)がなければ配車係として信頼を得ていくのは本当に難しいのです。運送取扱業で起業した私だから分かることなのかもしれませんが、会社の名前(信用)をつくるという作業は本当に大変です。信頼は未来にかかるものですが、成果の積み重ねとしての信用は、出来たばかりの会社には持てないものだからです。

売上とはそういう仕組みをつくった者の努力、それを支える会社スタッフの努力、取引先の信頼を勝ち取る営業マンの努力の結晶です。決して一人の配車係の能力を測る材料なんかではありません。

結局のところ、自分の価値を数字でしかアピールできない人間は、自分の能力を具体的に説明することが出来ない人間である、という証明なのかもしれません。

 

 

ビジネスパーソンとして必要なのは

そもそも今回このようなテーマを取り上げたのは、自分をアピールすることが下手な配車係が多いからです。我々がつかうWEBの求荷求車システムの掲示板に、そのような人間たちのコメントをよく目にします。

「こんなのをつかう経営者も大変だな~(汗)」

だいぶ失礼な言い方をしますが、これが正直な感想です。

「売上○○あげて利益率が○パーセント、だから歩合でいくら稼いでいる」

というしょうもない発言ばかりしていますが、売上○○上げたからと言って、その配車係の希少性は上がりません。

ビジネスパーソンとして、社会に必要とされるのは希少性です。自分自身の能力を分析し、その能力の組み合わせから希少性を生むことができているかどうかが重要です。つまり、前途したように「会社の名前(信用)をつかって配車して売上○○上げるだけ」のような能力だけでは希少性は生まれません。

自分の希少性を創っていくためには何をすれば良いのか。何を考えれば良いのか。まずは自分の能力を分析(分解)して、見つめなおしてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

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