配車指南書4

 

 

配車指南書4「売上は人にはついて回らない」

この配車指南書シリーズは世で働く取扱業の配車マンたちへ送るメッセージです。

新人配車マン、自信を無くしている配車マン、など行き詰った配車係の悩みが少しでも解決できればと思い綴ります。

20年の配車人生の中で経験した失敗と、そこから学んだことを伝えることで、少しでも前向きになって働けるようになってくれたら幸いです。

 

 

会社を変わればスタートはゼロから

配車係を始めて4年経ち、仕事ぶりをそれなりに認めてもらい、栄転と言えるような転勤が決まったあるとき、急でしたが初めて務めた会社を辞め私は故郷鳥取へと戻りました。家庭の事情でやむなくでした。

それからまったく畑の違う業種で営業職に3ヵ月ほど就きましたが、その最中、元同僚Kに運送業界に戻ってくるよう説得され、新しく運送会社に勤めることにしました。水屋の配車係として鳥取に営業所を出してもらい、一人で運送取扱業をするという形態でした。以前いた地方から遠く離れ、なんの地盤もない鳥取で運送取扱業を行う…文字通りゼロからのスタート。

以前いたメーカー子会社の名前は無く、新しく勤めた運送会社の名前があるだけ。とにかく地盤づくりをしようと行動に出ますが、電話をしても、しても、鳥取の会社は相手にしてくれません。配車係として一人前になっていたので簡単にできるつもりでいましたが、これが全くできなくて困ってしまいました。

それでも何とか以前いた会社の先輩たちが世話をしてくれましたが、このままでは営業所閉鎖で私は職を失うのではないかという不安を抱えていました。このことは、「“自分自身の成果”だと思っていたそれまでの配車での売上はあくまで会社の売上であり、私の力ではない」という何よりの証明となりました。

 

 

社名と配車マンは二つで一つ

以前いた会社で相手をしてくれていた取引先も、新しい会社ではおいそれと相手をしてくれませんでした。自分は配車係として一人前になり、大そう仕事ができるようになったと思っていましたが、このとき完全に鼻っ柱をポキッと折られます。

1年経っても満足のいく数字が上がりません。それまでは配車マンというのは自分の名前で仕事をしていて、取引先も自分という人間を評価してくれているから売上が上がるのだと思っていました。しかし全然そんなことはありません。以前いた会社では後輩が名前を轟かせながらブイブイいわせ、私は新しい会社の名前をつかっても仕事ができない、という明暗をハッキリと分けたのです。

そんな中、転機が訪れました。以前いた会社に世話をしてもらっていた、なけなしの仕事が無くなったのです。私の判断の甘さが招いた製品事故が原因でした。

しかし、逆にこれで完全に吹っ切れました。このときまで、自分の仕事人生の延長戦をやっているつもりでしたが、新しい仕事人生をスタートさせることにしたのです。初心に帰り、簡単な行動から始め、コツコツやっていくことを決めます。

まず、取り組んだのは、どのような話し方をすれば相手をしてくれるのか考えることでした。配車係の力とは自分の名前でも、会社の名前でも、手持ちの武器(自社トラック、傭車トラック)でもなく、伝える力なのだと気付いた私は、丁寧に伝える努力を続けました。

それからしばらくして、きっかけは何だったのか覚えていませんが、蒔き続けた種が爆発的に開花したのを覚えています。ゼロから始め1年半たっていました。やっとの思いで鳥取の運送取扱業としてまともに仕事ができる環境を手に入れました。

個人の名前だけでもダメ。会社の名前だけでもダメ。会社の名前と個人の努力の二つがあってこそ売上が上がるのだと知りました。

 

 

信頼と信用

ここまで話してきた個人の努力と会社の名前とは実は別の言葉で言いかえることができます。それは、【個人の努力 ⇒ 信頼】【会社の名前 ⇒ 信用】です。

信頼とは未来を指す言葉です。今、目の前にいる人間が将来利益を生み出すことに期待を込めて「信頼」というものが生まれます。

私が会社を変わって、売上が上がらない地獄の日々に努力したことは、信頼してもらえるように伝え方に気をつけて話をすることでした。指南書3で述べた「ショートプレゼン」の要素も考えながら、「どうやって伝えたら自分の案件が魅力的に伝わるのか」「どう伝えれば自分の人脈を信頼してもらえるのか」考えて話をし続けていたように覚えています。

そして「信用」とは過去の積み重ねを指す言葉です。信頼を成果という形に変え、次の信頼を生み出しやすくするものが「信用」です。

未来を約束し、相手の信頼を得ることは個人の努力でしかできません。個人が積み上げた信用では、たくさんの個人が積み上げて成り立っている会社の信用には敵いません。しかしこの信頼と信用はどちらか一方だけでは足りません。この二つがそろって力を発揮し、配車で売上があがっていくのです。

 

 

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